【実技試験】全集中の呼吸を体得せよ【トチる】
またまた試験の季節がやってきた。実技試験では、ある想定の中で実機に擬したシミュレーターを正しく操作して正しい指示を一字一句違わず言わなければならない。しかし、言わねばならぬ場面でまさかの失念。頭が真っ白になってしまう。
プレッシャーの中でも平常心を保つにはどうすればいいのか?
よく出来た映画を見てるとき、佳境では、人は「いつも通りの呼吸」をしていない。息をのむのだ、ゴクリだ、そうやって一番おいしいところを味わうために人は集中力を高める。そのとき、息は自然に止り、黙って画面に食い入る。
鬼滅の刃のなかで、「全集中の呼吸」というヨガの腹式呼吸に似た呼吸法がでてくる。普段から、こういう呼吸をしていれば、ここぞと言うときに息を止めるというオプションも可能になるのだろう。イザと言うときに、こんな簡単なセリフも言えないようじゃ、俺の人生も見当ついてしまう。
いや、そんな怪しげなこと考えてないで練習しろ
喉まで出かかっているのに文言が出てこない。ガラスのメンタル。練習不足と言われればそれまでだが、もうこれ以上ひとりでやってても無駄のようにも感じる。結局それはトートロジーだ。そこになるとトチるまでをも、律儀に延々と繰り返すだけだ。
シミュレーターを前に二人一組で練習しないと直せないところなのだ。寝入り端にイメージトレーニングでいくらセリフをスラスラ言えても、見ないでノートに書き写せても、そんな事とは全く別次元の能力を要求されるのだ。すこし演劇の稽古に似てるかもしれない。