一番最初にやること
話は前後するが、今回の引っ越し、一番最初の作業はバックアップ作業である。ホームページビルダーなどでホームページを作成してた世代には、SSLなんてなかったから、やることが多くなる。
バックアップ項目はホームページデータとは別にSSL関連にも気を配る必要がある。
ファイルの権限とかディレクトリの階層構造とかは逆にスルーで良い。tarコマンドを使うのでそんなもの丸ごとコピーしてくれる。
例えばWordpress本体をアーカイブ（ファイル名をwordpress_bak.tar.gz とした場合）
# tar cvzf wordpress_bak.tar.gz html/
展開
# tar xvzf wordpress_bak.tar.gz
しかし、これで終わりじゃない
/var/www/htmlの中にWordPress本体のデータが入っているけれど本体といっても、WordPressで作成した投稿データなどは含まれない。これらはSQLというデータベース言語を利用しMariaDBで作成されており、.htmlな書類ではないのだ。
ページを組むときの外観情報（WordPressのダッシュボードから編集したもの）。インストール済みのプラグインと各々の設定情報、統計情報なども、本体には入っていないから、ここをパスすると、投稿の文章の以外にも今まで営々と積み上げてきたことを、最初からやり直すことになる。
旧サーバーからエクスポート
# mysqldump -u username -p database_name > backup.sql
新サーバーに格納用のデータベースを新設するのを忘れるな！
# mysql -u username -p -e "CREATE DATABASE new_database"
新サーバーへインポート
# mysql -u username -p new_database < backup.sql
こうやってエクスポートしてインポートして使うのである。(ややこしいね)
全てのバックアップが終ったら、心おきなくサーバーの建て替え作業に入るのだ。さらばCent OS。そして、こんにちはAlma linux 。新しいOSのインストールが終ったら、用意してあるバックアップデータ群を元の場所に戻していく作業になる。これで、本当に元通りになるのであろうか？(つづく)